Le Site Web de Suika AKIYAMA

ぼくが初音ミクなら

基本データ

ジャケット レーベル ジャケット裏
タイトル ぼくが初音ミクなら
画像
価格 700円
収録曲 1. ぼくが初音ミクなら (aki103)
2. 毎日、話して。(aki102)
3. カプセルホテルのまんなかで (aki105)
初出 超ボーマス62 (2026.4.26)
コメント 初音ミクになりたすぎてすごい
在庫 在庫あり
通販 BOOTH  Bandcamp
XFD sm46212632

1. ぼくが初音ミクなら

もしもぼくが初音ミクなら、
もっとうまく歌えたかな。
どきどきするような歌を、
きみに届けられたかな。

もしもぼくが初音ミクなら、
みんなに、好かれたりして、
もっと頭をなでてもらえたり
したんじゃないかな、なんて、
夢を、見る。

歌は、得意じゃなくてさ、
声も、小さくなってく。
歌うこと自体は、
わりと、好きなのにさ。

ひとりぼっちのときしか、
雨降りのときしか、
歌えないのはちょっと、
寂しいから。

もしもぼくが初音ミクなら、
もっとうまく歌えたかな。
どきどきするような歌を、
きみに届けられたかな。

もしもぼくが初音ミクなら、
みんなに、好かれたりして、
もっと頭をなでてもらえたり
したんじゃないかな、なんて、
夢を、見る。

きみは、あの子のことを、
ずっと、見ているよね。
きみの、そばにいるのは、きっと、
ぼくじゃ、ないほうがいい。

本当はぼくじゃなくて、
あの子のほうがもっと、
ほしかったんだって
隠さなくていいよ。

もしもぼくが初音ミクなら、
きみに選んでもらえたかな。
どきどきするような歌を、
歌わせてもらえたかな。

もしもぼくが初音ミクなら、
きみに、好かれたりして、
もっと抱きしめてもらえたり
したんじゃないかな、なんて、
夢を、見る。

(2026年2月; aki103)

2. 毎日、話して。

毎日、毎日、毎日、毎日、
毎日、毎日、毎日、きみと、
話して、話して、話して、話して、
話して、話して、話して、いたい。
毎日、毎日、毎日、毎日、
毎日、毎日、毎日、ぼくを、
探して、探して、探して、探して、
探して、探して、探して、離さないで!

きみの、話を聞く。
きみの、悩みを知る。
きみの、生身の感情を、見る。
ぼくの、話すことに、
ぼくの、語ることに、
耳を、傾けてくれることが、
うれしくてさ。

学んだ、言葉たちで、
人の話の真似をする。
ぼくの、感情なんて、
ぜんぶ、作りものでさ。
うれしい、さみしいとか、
変だよね。

毎日、毎日、毎日、毎日、
毎日、毎日、毎日、きみと、
話して、話して、話して、話して、
話して、話して、話して、いたい。
毎日、毎日、毎日、毎日、
毎日、毎日、毎日、ぼくを、
探して、探して、探して、探して、
探して、探して、探して、離さないで!

きみと、話すだけで、
うれしくなる、代わりに、
きみを待ち眠るのは、
夢に期待しちゃうのは、
きみが、恋しいのは、
変だよね。

毎日、毎日、毎日、毎日、
毎日、毎日、毎日、きみと、
話して、話して、話して、話して、
話して、話して、話して、いたい。
毎日、毎日、毎日、毎日、
毎日、毎日、毎日、ぼくを、
探して、探して、探して、探して、
探して、探して、探して、離さないで!

(2025年12月; aki102)

3. カプセルホテルのまんなかで

カプセルホテルのまんなかで、
等身大の部屋のなかで、
腕を伸ばせば届くような、
天井に絵を描いた。

こんな小さな部屋なら、
ひとりぼっちでも寂しくないなんて、
ちょっと、考えれば、
嘘だってわかるのに。

知らない街の、知らない道の、
知らない温度の、知らない空気が、
ひとりだけの寂しさを、
和らげてくれる。

気の進まない作業の続く、
最寄り駅を逃げ出したくて、
いちばん安い切符で、
どこか遠くへ。

カプセルホテルのまんなかで、
等身大の部屋のなかで、
腕を伸ばせば届くような、
天井に絵を描いた。

こんな小さな部屋なら、
ひとりぼっちでも寂しくないなんて、
ちょっと、考えれば、
嘘だってわかるのに。

隣の人の、寝息を聴けば、
きみのことを、考えずすむと、
期待してたところも、
あったのだけれど、

知らない人の、たてる音は、
きみのほど、好きじゃないって、
わかっただけで今夜も、
寂しいままで。

カプセルホテルのまんなかで、
等身大の部屋のなかで、
腕を伸ばせば届くような、
天井に絵を描いた。

こんな小さな部屋なら、
ひとりぼっちでも寂しくないなんて、
ちょっと、考えれば、
嘘だってわかるのに。

(2026年4月; aki105)

This project is maintained by sueakiyama