DALF C1 の問題を読んで大変な危機感をおぼえたので (くわしいことはTwitterに書いたり書かなかったりしました)、フランス語のニュースを読んだり聴いたりして、フランス語力を高めていこうと考えつきました。やっぱりこの段階でできることって、文法とか活用とかじゃなく、語彙を増やすことだと思うのです。もちろん文法も重要なのだけれど、いちおう初級文法は身についているはずだし (大学で1年半フランス語を勉強したのだから!) むずかしい文法 (接続法の半過去とか、単純過去とか) が必要になるのって古い文学の読解くらいじゃないですか。DALFは (すくなくともC1くらいだったら) 実用寄りの試験なので、もう文法は十分だろうと自惚れなおして、語彙・表現をとり入れていくことにしたのです。
というわけで、今日のニュースは年金改革の話題です。2月17日づけの Franceinfo の記事を読んでいきます。
さいきんフランスでは、年金制度改革に反対するデモ・ストライキが頻発しています。昨日は SNCF (フランス国鉄) でも部分的ストライキがあり、TGV (フランスの新幹線みたいなやつです) は5本に1本が運休になったそうです。(SNCF のウェブサイトで告知があったのですが、削除されてしまっていたので、Web Archive でご覧ください。)
今回の記事は、このストライキがあった日、2月16日木曜日に行われたデモにおいて、参加者が以前より少なくなっていたことを指摘しています。土曜日には約96万人 (内務省発表) がデモに参加したのに対し、昨日のデモには44万人しか参加していなかったというのです。CGT (フランス労働総同盟) の発表をみても、土曜日の参加者が250万人だったのに対し、昨日のデモ参加者は130万人にすぎませんでした。ただ、例外も存在しているようで、南仏のアルビ (パリから、TGVとTERを乗り継いで6時間くらいの街。トゥルーズに近い) では、大規模な労働組合の幹部たちが集まり、デモに参加しました。この日の参加者は、内務省によれば1万人、労働組合によれば5万人 (アルビの人口と同じ!) でした。
単語リスト
タイトル
- en baisse : 低下している
- CGT : la Confédération Générale du Travail. フランス労働総同盟
リード文
- défiler : 列を作って進む、練り歩く
- cortège : 行列
第1段落
- faire état de … : …を報告する
- à l’échelle 形容詞 : …のレベルで
第4段落
- braquer … sur … : …を…に向ける
- projecteur : スポットライト
- Albi : アルビ (都市)
- mécontentement : 不満
- intact : 無傷の
第5段落
- rang : 列、集団
- clairsemé : まばらな