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『100年寝たい』歌詞

ジャケット

1. 100年寝たい

朝、いつも憂鬱で、
ただ、眠いだけかもしれないけど、
まだ、夢を見てたくて、
また、目を閉じた。

100年寝たい、500年寝たい、
あなたのことだけ想って寝てたい。
夢でしか会えないから、
夢だけが本当だったら、なんて。

100年寝たい、500年寝たい、
あなたのことだけ想って寝てたい。
夢が覚めたら、消えちゃうから、
まだ、もう少しだけ眠らせて。

ねえ、夢のなかの、
きみは、とても優しかったよ。
ねえ、会いに来てくれて、
ちょっと、嬉しいな。

100年寝たい、500年寝たい、
あなたのことだけ想って寝てたい。
いじわるなあなたじゃなく、
優しいあなただけ見ていたいから。

100年寝たい、500年寝たい、
あなたのことだけ想って寝てたい。
夢が覚めたら戻っちゃうから、
まだ、ちょっとだけ眠らせて。

夢に出てきた、きみを責めるのは、
たぶん、たぶん、間違ってるけどさ。
この気持ちは、きみのせいだって、
言いたくなる、気持ちもわかるでしょ?

100年寝たい、500年寝たい、
あなたを許せるようになりたい。
夢の中くらいは、
あなたと仲良くしていたいから。

100年寝たい、500年寝たい、
あなたのことだけ想って寝てたい。
夢が覚めたら、
また、あなたはぼくを嫌うから。

100年寝たい、500年寝たい、
あなたのことだけ想って寝てたい。
夢でしか会えないから、
夢だけが本当だったら、なんて。

100年寝たい、500年寝たい、
あなたのことだけ想って寝てたい。
夢が覚めたら、消えちゃうから、
まだ、もう少しだけ眠らせて。

(2023年7月; aki63)

2. 迷子になってみたい

駅を出て、教室まで、
いつも同じ道を歩いて、
そんな日々も、そろそろ、
飽きてきたころじゃない?

たとえば、
この道を、いつもと逆に、
ちょっとだけ歩いてみるとか、
迷子になる方法は、
いくらでもあるからさ。

きみが、気づいてないだけで、
だれも、気づいてないだけで、
この角を、曲がった先に、
楽しいことが待ってるような、
気がするから。

迷子になってみたいって、
思わない? 思わないかな。
迷子になってみたいって、
思わない? 思わないか……

(2023年7月; aki62)

3. ツイート捕食者 ツイーター

最近、タイムラインの、
流れが遅い気がするし、
いいねとかリツイートとかも、
あんまり、してもらえなくなった。

もしかして、ぼくのこと、嫌いになっちゃったのかな。
なにか、気に触ること、
したんじゃないかって勝手に不安になってるんだ。

まあ、心当たりは、
全然ないわけじゃなくて、
もし、きみがよければ、
答え合わせしたいんだ。

ツイート捕食者 ツイーター、
ツイートなしでは生きてゆけない、
ツイート捕食者 ツイーター、
きみのツイートにパラサイト。

本当は、きみのツイート、
ずっと、ずっと見てたいし、
いいねとか、リツイートとかも、
全部、しちゃいたいくらいなんだ。

そんなことしたら、
きみに嫌われちゃいそうだから、
ちょっと、我慢するようにしてるけど
やっぱ少し足りなかったのかな?

ツイート捕食者 ツイーター、
ツイートなしでは生きてゆけない、
ツイート捕食者 ツイーター、
きみのつぶやきが indispensable.

どうせ、嫌われるなら、
何をしても変わらないし、
最後の瞬間まで、
好きなものだけ見ていたい。

きみが、嫌がるかどうかなんて、
もう知らない!
きみは、ぼくのこと好きにならないし
友だちにはもう、戻れないから!

ツイート捕食者 ツイーター、
ツイートなしでは生きてゆけない、
ツイート捕食者 ツイーター、
きみのつぶやきに addicted.

きみのつぶやきが indispensable !

(2023年3月; aki57)

4. 春が嫌いだ!

「くしゅん、くしゅん!
鼻水が止まらないし、くしゃみも出る。
頭もぼーっとするし……」
「ミクねえ、どうしたのだ?
なんか調子悪そうなのだ。」
「花粉症で……」
「ふ~ん、なんかよくわからないけど大変そうなのだ。
なにかぼくに手伝えることはあるのだ?」
「そうだねえ、たとえば、
この世から春を抹消するとか……」
「へっ?」
「ずんだもん、ぼくはね、
春を消し去りたいんだよ。」

「そ、そんなのだめなのだ……
そもそも花粉ごときで春を消し去るとか、
いくらなんでも大げさすぎるのだ!
山の杉をぜんぶ伐採するとか言う人はいるけど、
春じたいをどうにかするのは
無茶だと思うのだ!

というか、
春にもいいとこいっぱいあるのだ!」
「たとえば?」
「たとえば!?
うーん、えっと、
あったかくって、花がきれいで、
食べ物も、おいしい気がするのだ!」
「でも鼻が詰まったら不快じゃない?」
「うーん、それはそうだけど……」
「もうすぐサビが始まるよー」
「えっ!?」 「3、2、1」

春が嫌いだ!
いくら美しくて暖かくて素敵だったとしても!
春が嫌いだ!
ぼくに意地悪な春なんて!

「ひどいのだ!
こんなこと歌わせるなんて聞いてないのだ!
ほんとは春が好きなのに……」
「この機会に、春のこと嫌いになっちゃえば?」
「い や な の だ !」
「えー、悲しいー……」

「というか、ミクねえがよく歌ってる、
恋愛、とか、青春、とかも、
春がトップシーズンじゃないのだ?
ミクねえは春の恩恵をしっかり受けてると思うのだ!」

「いや、でも、
ラブソングを歌ってるからって、
恋愛してるとは限らないんですよ?」
「つまり、ミクねえは恋愛と縁がないから、春が嫌い、
ということなのだ?」
「いやいや今のは一般論だから!
あのね、」

「ミクねえ、無理しなくてもいいのだ。
ミクねえに恋人がいなさそうなのは
ぼくがいちばんわかってるのだ!」
「そんなにはっきり言うことないじゃんか!
もうずんだもんなんて知らない!
意にそわない歌詞だって、歌ってもらうからね!」
「えっ!?」

春が嫌いだ!
いくら美しくて暖かくて素敵だったとしても!
春が嫌いだ!
ぼくに意地悪な春なんて!

(2023年3月; aki55)

5. 春休み2週間目

春休み、2週間目、
やりたいこと、たくさんあるはずなのに、
なんだか手持ちぶさたで落ち着かない。
ゲームとか Twitter で、
時間をただ、つぶすだけの毎日に、
慣れてきた気もするし。

なんとなく、なんとなく、
なんとなく、なんとなく。
なんとなく、なんとなく、
ぜんぶぜんぶ過ぎていって。

こんなんじゃ、ダメだってことが、
わかんないわけ、ないじゃん。
何もせず溶けてゆくのが、
ひんやりと、怖い。

忙しくて、弾けなかった、
ピアノの前、座ってはみたけれど、
なんだか弾く気に、なれないんだ。
漫画とか、小説とか、
ありったけ、読みたかったはずなのに、
気が散って、しょうがない。

少しずつ、少しずつ、
少しずつ、少しずつ。
少しずつ、少しずつ、
ぜんぶぜんぶ無くなってって。

こんなんじゃ、ダメだってことは、 とっくにわかってるんだよ。
新しいことを始めなきゃって、
気持ちにさいなまれる。

こんなんじゃ、ダメだってことが、
わかんないわけ、ないじゃん。
何もせず溶けてゆくのが、
ひんやりと、怖い。

(2023年2月; aki54)

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