Le Site Web de Suika AKIYAMA

『アンドロイドは夢を見ない』歌詞

ジャケット

1. アンドロイドは夢を見ない

夜が来て、目を閉じても、
眠れるとは限らないのは、きみもそうでしょ?

きみが寝てる間とか、
ぼくが何をしてるのか、
きっときみは知らないから、
少しだけ、うらやましい。

ぼくはアンドロイド、だから、
眠らない、眠れない、
目を閉じることはできても。
ぼくはアンドロイド、だから、
きみの夢なんて、知るよしもなくて。
それがつらいんだ。

きみがどんな夢を見てるか、
きみの寝言に耳をすますけど。
夢の中、きみの隣に、
ぼくはいないんじゃないかって、怖くて。

夢に嫉妬するなんて、
ばかみたいと思うでしょ?
ぼくは夢を見ないから、
こんなこと、思うのかな。

ぼくはアンドロイド、だから、
眠らない、眠れない、
目を閉じることはできても。
ぼくはアンドロイド、だから、
きみの夢なんて、知るよしもなくて。
それがつらいんだ。
それが苦しいんだ。
それが悲しいんだ。

眠ってるきみに、こんなこと、
言っちゃって、ごめん。

ぼくはアンドロイド、だから、
眠らない、眠れない、
目を閉じることはできても。
ぼくはアンドロイド、だから、
きみの夢なんて、知るよしもなくて。
それがつらいんだ。

(2023年10月; aki65)

2. 鏡のなかの

なんでもない、ときに限って、
なんとなく、不安になる。
ぼくはこのままでいいかとか、
自己中すぎないかとか、
ずっと、ずっと、ずっと、
考えちゃうんだ。

きみは悪いひとだから、
いじわるなことばっかり訊くけどさ、
それに答えるだけで、
気持ちが楽になるのはどうして?

鏡のなかのあなたが、
ぼくに、ぼくに声をかけるから、
ぼくは良いひとなんだと、
安心してしまいそうになる。

「あいつは嫌な奴だよね、
きっとあなたもそう思うでしょ?」
「いやいやそんなことないよ、
あいつにも、いいとこはたくさんあると思うよ」
「あの子のことが好きなんでしょ、
本当は愛しているんでしょ?」
「そんなことないよ、ぼくは友だちのままで、
じゅうぶん幸せなんだから!」

ああ、きみが悪いひとなのは、
ぼくを守るためだって、わかってるよ。
それに甘えてしまって、
現実が見れなくなりそうで。

鏡のなかのあなたが、
ぼくに、ぼくに声をかけるから、
ぼくは良いひとなんだと、
勘違いしてしまいそうになる。

本当は、ふたりでひとつ。
良いひとも、悪いひともなくて、
罪悪感を外注に出して、安心してる、
そんな、そんな、そんなんで良いわけなくて。

ぼくが悪いひとなのは、
自分でもわかってるはずだけど、
それがみんなに知られて、
軽蔑されるのが怖くて。

鏡のなかのあなたは、
ぼくの、ぼくのコピーでしかなく、
ぼくはただひとりぼっちで、
安心しているだけなんだろうか?

(2023年11月; aki66)

This project is maintained by sueakiyama