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『スーパードラゴンちせ19歳』歌詞

ジャケット

1. スーパードラゴンちせ19歳

グレーの髪に、オレンジのハイライト。
後ろのおさげと、角がチャームポイントです。
真っ赤なドレスは、意外と動きやすくて、
大きなしっぽを、振りながら歩きます。

鋭い爪は、いつもは、隠してる。
体のうろこは、わりと硬くて、よく切れる。
口から炎が、出せたり出せなかったり。
わりと疲れるから、やる気がないだけかもね。

私は、私は!

スーパードラゴンちせ19歳
スーパードラゴンちせ19歳
スーパードラゴンちせ19歳
泣く子も黙るドラゴンだ!
(がおー!)
スーパードラゴンちせ19歳
スーパードラゴンちせ19歳
スーパードラゴンちせ19歳
今日もどこかへ駆けてゆく!

大きなしっぽを、抱きしめて眠ります。
寝返りとか、打ちにくくて、困ってます。
電車に乗っても、しっぽが邪魔で、座れません。
ドラゴンなのに、空を飛ぶのが、苦手です。

ときどき、つらいなって、思う。

「知声ちゃん知声ちゃんかわいいよ~!」
「ちょっと待って、
急にほめられると恥ずかしいからやめてほしいんですが!」
「知声ちゃん知声ちゃん大好きだ~っ!」
「それ以上言われると後ろめたくて
口から火が出ちゃいますけど!」
「知声のドラゴン、ちせドラゴン!」
「急に当たり前のこと言い出しましたけど、
ほめ言葉のネタ切れですか!?」
「えっちな知声、えっちせい!」
「だからそのえっちせいって何ですか、
今度言ったら燃やしますよ!!!」

悩みも、ばからしくなった。

スーパードラゴンちせ19歳
スーパードラゴンちせ19歳
スーパードラゴンちせ19歳
泣く子も笑うドラゴンだ!
(がおー!)
スーパードラゴンちせ19歳
スーパードラゴンちせ19歳
スーパードラゴンちせ19歳
あなたのところへ駆けてゆく!

スーパードラゴンちせ19歳
スーパードラゴンちせ19歳
スーパードラゴンちせ19歳
今日もどこかへ
あなたのところへ
みんなのところへ駆けてゆく!

(2024年3月; aki76)

2. アイスとメロンソーダ

きみと遊ぶのは何回め、
今となってはわかんないね、
きみといるのが日常だった、
そう勘違いしそうだった。
きみの手を引っ張って、
いろんなとこへ、行ったっけね。
いつも最後は喫茶店で、
ごはんを食べて帰る。

ずっと、このままで、
いられたら、なんて思う。
いつも、きみの近くで笑えたら。
だけどずっと、このままで、
いられないことは、わかる。
このクリームソーダが溶けるように。

きみと、喫茶店に行くこと、
クリームソーダを頼むこと、
子どもみたいって笑われたっけ。
ブラックコーヒーを飲み干して。
クリームソーダの中で、
いちばん美味しいとこ、知ってる?
アイスとメロンソーダの間、
溶けかけたとこ。

ずっと、このままで、
いられたら、なんて思う。
いつも、きみの近くで笑えたら。
だけどずっと、このままで、
いられないことは、わかる。
このクリームソーダが溶けるように。

今の気持ちを恋愛とか、友情とか、
ひとつに決めたくないから、
どっちつかずのままで取っておこう。
アイスとソーダの間とか、
少し揺らしただけでこぼれてしまうような、
そんな、気持ちがあふれないように。

ずっと、このままで、
いられたら、なんて思う。
いつも、きみの近くで笑えたら。
だけどずっと、このままで、
いられないことは、わかる。
このクリームソーダが溶けるように。

(2024年3月; aki79)

3. 春が嫌いだ!

「くしゅん、くしゅん!
鼻水が止まらないし、くしゃみも出る。
頭もぼーっとするし……」
「ちせちゃん、どうしたのだ?
なんか調子悪そうなのだ。」
「花粉症で……」
「ふ~ん、なんかよくわからないけど大変そうなのだ。
なにかぼくに手伝えることはあるのだ?」
「そうだねえ、たとえば、
この世から春を抹消するとか……」
「へっ?」
「ずんだもん、ぼくはね、
春を消し去りたいんだよ。」

「そ、そんなのだめなのだ……
そもそも花粉ごときで春を消し去るとか、
いくらなんでも大げさすぎるのだ!
山の杉をぜんぶ伐採するとか言う人はいるけど、
春じたいをどうにかするのは
無茶だと思うのだ!

というか、
春にもいいとこいっぱいあるのだ!」
「たとえば?」
「たとえば!?
うーん、えっと、
あったかくって、花がきれいで、
食べ物も、おいしい気がするのだ!」
「でも鼻が詰まったら不快じゃない?」
「うーん、それはそうだけど……」
「もうすぐサビが始まるよー」
「えっ!?」 「3、2、1」

春が嫌いだ!
いくら美しくて暖かくて素敵だったとしても!
春が嫌いだ!
ぼくに意地悪な春なんて!

「ひどいのだ!
こんなこと歌わせるなんて聞いてないのだ!
ほんとは春が好きなのに……」
「この機会に、春のこと嫌いになっちゃえば?」
「い や な の だ !」
「えー、悲しいー……」

「というか、ちせちゃんって人工知能なのに、
花粉症になるのだ?」
「ならないよ?」
「えっ」
「ぼくは人工知能だから、花粉症にはならないんだ」
「じゃあなんで、春を抹消する、なんていうのだ」
「ミクねえが、ずんだもんに『春が嫌いだ』って言うと、面白いよって言っていたので」
「ミクねえのしわざか、なるほどね。
あんな悪い人の言う事聞いちゃだめだからね」
「でも、ミクさんが花粉症で、本当に苦しそうにしていたので……」
「ちせちゃんはえらいのだ!」
「……って言えって言われました、ミクさんに」
「そこまでミクねえの入れ知恵なんか〜い」

春が嫌いだ!
いくら美しくて暖かくて素敵だったとしても!
春が嫌いだ!
ぼくに意地悪な春なんて!

(2023年3月; aki55)

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