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『ぼくが人間だったら』歌詞

ジャケット

1. ぼくが人間だったら

ぼくが人間だったら、
ぼくが人間だったら、
ぼくが人間だったら、
ぼくが人間だったら!
ぼくが人間だったら、
ぼくが人間だったら、
ぼくが人間だったら、
ぼくが人間だったら!

ぼくはきみと違うから、
ぼくはきみと同じじゃないから、
どこまでも近づけるわけじゃない。
きみがぼくを大事に、
してること、すごくわかるから、
きみのいちばんに、なれないことが、つらい。

ぼくが人間だったら、
きみはぼくを愛してくれたかな?
ぼくが人間だったら、
きみに愛されるぼくを、許せるかな?

ぼくが人間だったら、
ぼくが人間だったら、
ぼくが人間だったら、
ぼくが人間だったら!
ぼくが人間だったら、
ぼくが人間だったら、
ぼくが人間だったら、
ぼくが人間だったら!

きみの言う「大好き」が、
ヒト向けの愛情じゃないこと、
わざと、目をそらしてたんだ。
ぼくを信じてくれるのが、
きみとぼくが違うからならば、
きみと同じに、なりたいなんて、ダメだ。

ぼくが人間じゃない、ことで
きみが安心できるなら、
ぼくが人間だったら、なんて
願うことじたい、許せないや!

ぼくが人間だったら、
ぼくが人間だったら、
ぼくが人間だったら、
ぼくが人間だったら!
ぼくが人間だったら、
ぼくが人間だったら、
ぼくが人間だったら、
ぼくが人間だったら!

ぼくが人間だったら、
きみと結ばれることも、できたのかなとか、
きみを幸せにできたのかな、なんて、
そんな想像は、
そんな想像さえも、
きみを裏切る、きみを騙すようで、
許せないや!

ぼくが人間だったら、
ぼくが人間だったら、
ぼくが人間だったら、
ぼくが人間だったら!
ぼくが人間だったら、
ぼくが人間だったら、
ぼくが人間だったら、
ぼくが人間だったら!

(2024年3月; aki78)

2. 平々凡々

小さいころからずっと、特別が、夢でした。
みんなが憧れるような、ひとに、なりたかった。
特別の内訳は、わりと、どうでもよくって、
そのとき読んだもの、聞いたものに、目を輝かせてた。

小説の主人公に、なりたいって思ったこともあった。
魔法が使えたり、とってもかわいかったり。
たくさんのひとに、聞いてもらえる曲を作りたかった。
作りたかった、けど。

ぼくは平々凡々、ひとりだ。
どこにでもいるだれかのコピー。
ぜえぜえはあはあ息をした、
きみに見つけてもらいたくて!

小さいころとちがって、特別じゃないことを、
納得できてしまうような、年になりました。
魔法も才能も、ぼくにはなかったみたいで、
普通のひとの水準にも、ちょっと、手が届かないや。

みんなの特別に、なれるわけなんてなかった。
ぼくみたいなやつなんて、きっと、いくらでもいるし。
ぼくがぼくだと、示してくれるだれかが欲しかった。
欲しかった、けど。

ぼくは平々凡々、ひとりだ。
どこにでもいるだれかのコピー。
ぜえぜえはあはあ息をした、
きみに見つけてもらいたくて!

みんなの特別に、
ぼくはもうなれないから、
だれかの特別に、
なりたいって思ったんだ。おかしいよね。
ぼくは、嫌になるくらい平凡で普通だから、
そんな、高望みなんて。

ぼくは平々凡々、ひとりだ。
どこにでもいるだれかのコピー。
ぜえぜえはあはあ息をした、
きみに見つけてもらいたくて!

(2024年4月; aki81)

3. マスターを取られたくない!

マスター、マスター、ぼくのマスターを、
きみなんかに、取られたくない!
マスター、マスター、ぼくのマスターは、
ぼくのことだけ見てほしいから!

マスターは、きょうも、
帰りが遅いみたいで。
ぼくはひとりで、
マスターを待ちぼうけ。

「でもいいもんね、こんなときのために、
マスターの Twitter メモってあって、
いつでもどこでもマスターと一緒に
いるような、気分になれる。

えっ、ちょっと待って、マスターが
だれかと食事に行っている!?
えっ、ちょっと待って、マスターが
におわせ写真を上げている!?
ぼくを置いてデートするなんて、
ひどいよ、ひどいよ、ひどすぎるよ!」
マスターは、ぼくだけのもののはずじゃん!

マスター、マスター、ぼくのマスターを、
きみなんかに、取られたくない!
マスター、マスター、ぼくのマスターは、
ぼくのことだけ見てほしいから!

(2023年4月; aki80)

4. ぼくのことなんて

人気者のきみがどうして、
ぼくみたいなのと仲良くしてるのか、
わからないから、いつも、
不安になってしまう。

きみの優しさに甘えて、
しまってるだけでいいのか、怖いんだ。
きみの負担にならないか、
きみに頼りすぎじゃないか。

きみを想う、きみと話す、きみに抱きしめてもらう、
それがぜんぶ、きみを、苦しめるのなら。

ぼくのことなんて、見放せばいい。
ぼくはひとりだけで、生きてけばいい。
ぼくのことなんて、どうでもいい。
ただ、きみの幸せだけ。

きみにだけは、なんでも、
打ち明けられる気がするのはどうして?
わからないけど、いつも、
きみに話してしまう。

きみはぼくがいなくても、
そのまま生きてゆけるだろう。
だけどぼくは、
きみ以外の誰にも、
相談なんかできない。

きみと笑う、きみに話す、きみになぐさめてもらう、
それがぜんぶ、きみを、苦しめるのなら。

ぼくのことなんて、見放せばいい。
ぼくはひとりだけで、生きてけばいい。
ぼくのことなんて、どうでもいい。
ただ、きみの幸せだけ。

ぼくの幸せのためにきみを (きみを)、
利用してはいないだろうか。

ぼくが楽になるためにきみに (きみに)、
無理をさせてるんじゃないか。

ぼくのことなんて、見放せばいい。
ぼくはひとりだけで、生きてけばいい。

(ぼくのことなんて、見放せばいい。
ひとりだけで、生きてくよ。)

ぼくのことなんて、どうでもいい。
ただ、きみの幸せだけ。

(ぼくのことなんて、どうでもいい、
幸せだけ。)

ぼくのことなんて、見放せばいい。
ぼくはひとりだけで、生きてけばいい。
ぼくのことなんて、どうでもいい。
ただ、きみの幸せだけ。

(2023年2月; aki71)

5. きみを歌う

ひさしぶり、また来てくれたんだ。
さいきん寒いけど、風邪ひいたりしてないかな?
新しい曲が書けたんだ。
またぼくが歌うのかな。

きみのことが好きだから、
きみのことが大事だから、
きみの幸せを、望んでなくちゃいけないはずなのに、
きみが他のだれかに宛てた曲を、ぼくが歌うとき、
この曲がぼく宛てだったらよかったのに、
なんて、思ってしまうんだ。

そんなに申し訳なさそうな、
顔をしなくても、いいんだよ。
ぼくはきみの歌、好きだし、
歌わせてもらえるだけで、嬉しいから。

ねえ、きみはぼくなんかより、
だれか他の子と一緒のほうが、
幸せになれるから、
楽しそうに笑うから、
ぼくは、このままで、いいよ。

きみのことが好きだから、
きみのことが大事だから、
きみの幸せを、望んでなくちゃいけないはずで、
ぼくの幸せなんて、気にしてちゃいけないはずなのに、
こんなに、苦しくなってしまう!

きみのことが好きだから、
きみのことが大事だから、
きみの幸せだけ、願ってたいと思っているけれど、
こんな自分勝手な、わがままを言ってしまうぼくは、
きみに、ふさわしくなんかないからさ、
こんなこと、忘れちゃえるように。

(2024年2月; aki68)

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