事実
足のようす。10月4日に、セーヌ川にて。
こんにちは、秋山翠花です。
散々 Twitter で叫び声を上げているので、ご存じの方はご存じだと思うのですが、今、とても、足が痛いです。
足……というか、足首なのかな? じっとしていれば気にならないのですが、歩くとかなり痛いです。しゃがんだりすると激痛が走ります。大股で歩いても、足首の筋が伸びるせいか、痛くてたまりません。
とはいえ、怪我をしたわけではなくて、たぶん筋肉痛の類なのだろうと思います。
この理由ははっきりしていて……
私がこの1週間、しーちゃん (国際単位系; @Units_SI) と一緒に、パリに滞在していたのは、みなさんご存じだと思うのですが、この旅行、観光というより、しーちゃんの同人誌『カゲフミ!』の取材という性格が強いものでした。(『カゲフミ』ってどんな本? と思われた方は、ぜひ BOOTH をご覧ください。「ウマ娘の作品に登場する『背景』にスポットを当てた、ちょっと変わった同人誌」(BOOTH より引用) です。すごいよ。)
去る10月6日、パリはロンシャン競馬場で、かの有名な凱旋門賞 (「凱旋門賞」― Wikipedia) が開催されました。しーちゃんはそれに合わせて、取材旅行を敢行。同人に本気ですごい。
で、ちょうどフランスに留学していた私は、通訳兼ガイド? として、しーちゃんに同行することになりました。
さて、しーちゃんをご存じの方は、しーちゃんの健脚っぷりも知っていると思うのですが、今回もそれが遺憾なく発揮され……
歩数計のスクリーンショット。旅行は水曜日 (mer.) から。
はい。連日3万歩近く歩いています。
私は普段、1日1万歩くらいしか (しか?) 歩いていないので、普段の3倍近くの運動 (?) を、7日間ぶっ通しでやったことになります。
最初は全然問題なかったのですが (歩数計を見て初めて「こんなに歩いたんだ~」と感心したくらいです)、6日目から足首に異変が。最初は左足首だけだったのですが、次第に右足首も痛みはじめ、満身創痍という感じに。この記事を書いている時点 (旅行翌日の夜です) でも、だいぶ痛みます。
感想
今日の夕方、足を撮ろうとして失敗した写真。
まあ端的に言って、足は痛くないほうが良いです。いっぱい歩けるし。
昨日の夜あたりから、私の精神が少しばかり不安定になっていること、気づいている方もいると思うのですが (ご心配をおかけしてすみません……)、その原因のひとつがこれなんじゃないかなあ……という気もします。一歩進むごとに足の痛みを感じていたら、なかなか楽しい気分にはなりませんから。
とはいえ、足の痛みの利点というのもあって。
しばらくぶりに自分の街へ帰ってきて、しばらくぶりに授業に出て、しばらくぶりに一人だけの生活をして、旅行に行く前の「日常」と、連続に接続されているような感覚、旅行なんて無かったんじゃないか、という感覚に襲われること、ありませんか。足の痛みは、この感覚を忘れさせてくれるのです。
自分の見ている景色が、自分の聞いている音が、自分の嗅いでいる匂いが、全て旅行に行く前と同じだったとしても、足の痛みは常に私とともにあって、確かに旅行に行ったこと、1日に3万歩も歩いたこと、おともだちと一緒で楽しかったことを、私が歩くたびに思い出させてくれるのです。
そういう意味では、足がずっと痛ければいい、なんて、不謹慎なことを思ってしまうことも、しばしばあります。この足の痛みが消えたとき、本当の意味で、私の旅行は終わってしまうのだろうなあと思います。
修学旅行の常套句に、「家に帰るまでが旅行です!」というのがありますが、私の場合は「足が癒えるまでが旅行です!」というか。(あまり語呂は良くありませんね)
そういうわけで、これからもしばらくは、地面を踏みしめるごとに、旅行のことを思い出すでしょう。この足の痛みが消えるのが、名残惜しい、というか、すこし怖いような気もします。